第7回 情報教育推進のための理事長・学長等会議(98.8.1)
グループ討議「インターネット利用に対する大学の対応」資料
教育現場でのインターネット利用に関わる問題と教育的対応の模索
中部大学国際関係学部
尾関 修治
ozeki@clc.hyper.chubu.ac.jp
英語教育でのインターネット利用−情報処理教育以外での利用の実例として
「インターネットを利用した教育の現場から」(「私情協ジャーナル」特集「ネットワークと倫理」掲載)原稿
(http://langue.hyper.chubu.ac.jp/ozeki/shijokyo96.html)参照
「教育的配慮」と「管理責任」のはざまで:具体的方策
-
学生が主体的にネットワークを利用できる環境・ツールを提供する。
-
学内のメーリングリスト、ニュースグループを利用して授業の枠を超えた自由な議論をさせる。
-
ケアレス・ミスを防ぐ仕掛けと技能を身につけさせる。
-
セキュリティに関わる最新情報を提供し参照させる。
-
通信販売の利用や安易にアンケートなどに答えることにともなう危険性を理解させる。
-
匿名メールサイトや無料メールサイトの問題点を解説する。
-
著作権など法的問題、倫理的問題に関する情報を常時提供する。
-
情報を利用するだけでなく発信・共有することに早期から慣れさせる。
-
情報発信にともなう権利と義務を理解させる。
-
批判するだけでなく批判される側に回ることでルールを学ばせる。
-
情報コミュニティの構成員としての自覚を促す。
-
トラブルが発生したら迅速に対応する。
-
対応の3つのレベル:相互に矛盾が生じないよう注意する。
-
ネットワーク管理上の対応(rootによる対応)
-
教育現場での対応(担当教員による対応)
-
学校管理上の対応(運営委員会、学生委員会、教授会などによる対応)
-
適切な対応が迅速に行われればむしろ教育的な効果がある。
-
円滑なコミュニケーションに必要な知識と技術を習得させる。
-
言語(のみ)によってコミュニケーションをすすめることの重要性とそれに必要な技術のレベルを理解させる。
-
人種問題、世界史に関わる知識を必要に応じて習得させる。
-
モーダルな表現(感情表現)も含めた実用的で品位のある言語教育を行う。
Shuji OZEKI;ozeki@clc.hyper.chubu.ac.jp