第14回私情協情報センタ等部門研修会(98.9.2-4)
講演「ネットワーク社会とセキュリティー、倫理問題」資料
教育現場でのネットワーク利用に関わる問題と
教育的対応の模索
中部大学国際関係学部
尾関 修治
ozeki@clc.hyper.chubu.ac.jp
http://langue.hyper.chubu.ac.jp/ozeki/
英語教育でのネットワーク利用−情報処理教育以外での利用の実例として
「インターネットを利用した教育の現場から」(「私情協ジャーナル」特集「ネットワークと倫理」掲載)原稿
(http://langue.hyper.chubu.ac.jp/ozeki/shijokyo96.html)参照
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大体今どこでもやってる/やろうとしていること
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WWWによるシラバス提示
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WWWによる情報検索;書誌情報、辞書検索、語法検索、留学情報、練習問題のサービス
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電子メールを使った個人間・クラス間の交流;私信から「調べ学習」まで
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ネットニュースやメーリングリストを使った公開の添削指導
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伝言板WWWページを使った共有ノート
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WWWページによる文化紹介など
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チャットによる英会話
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変わってきたこと/変わってくるであろうこと/変わってほしいこと/変わらずに終わるかもしれないこと
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クラス間の境界の消失;カリキュラムの弾力化
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学習評価の方法と意義の変化
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個人の「ホームページ」を持つことの意義
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教師のための評価から学習者自身のための評価へ
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自分で評価できない学習にいったい意義があるのか?
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カリキュラム・パラダイムの超克;プロセスの重視、プロジェクト型学習
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「リテラシー」(読み書きそろばん)は不変ではない
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教師の役割・学習者の役割の変化;学習情報への媒介者としての教師
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生涯学習;専門家養成教育と対峙?
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教育機関は学習者と学習対象・学習経験にとってトランスペアレントな存在になりうるか?
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言語教育は、いつかそのうち使うかもしれない技法の訓練ではなくて、ネットワークされた社会(世界)と教育の現場をつなぐものとなる。
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状況に埋め込まれた学習
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大学は情報設備産業でよいのか。
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情報教育センターの役割は、利用設備を提供し利用方法を教育することから、シャドウワークとしてのネットワーキングと教育の現場とをつないでいくという役割に変わっていく。
「教育的配慮」と「管理責任」のはざまで:具体的方策
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学生が主体的にネットワークを利用できる環境・ツールを提供する。
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ケアレス・ミスを防ぐ仕掛けと技能を身につけさせる。
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学内のメーリングリスト、ニュースグループを利用して授業の枠を超えた自由な議論をさせる。
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共同体としての意識が倫理観を生む。
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「先輩」「後輩」関係を利用する。
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教員の存在は時として邪魔になる。
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「見る側」から「発信する側」「作る側」にまわらせる。「クズ」を見に行くのをやめ、よいコンテンツを作らせる。
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教育方法や目的の改革が必要。
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使い、参加することで共同体の意識が生まれ、その中で倫理観は生まれる。
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セキュリティに関わる最新情報を提供し常に参照させる。
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通信販売の利用や安易にアンケートなどに答えることにともなう危険性を理解させる。
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個人情報の自己管理の重要性を理解させる。
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匿名メールサイトや無料メールサイトの問題点を解説する。
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著作権など法的問題、倫理的問題に関する情報を常時提供する。
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結局のところ、使わないもの、ありがたくないものを守ることはできない。ネットワークとその安全性に価値を見いだせるような利用環境と教育が必要。
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情報を利用するだけでなく発信・共有することに早期から慣れさせる。
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情報発信にともなう権利と義務を理解させる。
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批判するだけでなく批判される側に回ることでルールを学ばせる。
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情報コミュニティの構成員としての自覚を促す。
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トラブルが発生したら迅速に対応する。
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対応の3つのレベル:相互に矛盾が生じないよう注意する。
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ネットワーク管理上の対応(rootによる対応)
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教育現場での対応(担当教員による対応)
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学校管理上の対応(運営委員会、学生委員会、教授会などによる対応)
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適切な対応が迅速に行われればむしろ教育的な効果がある。
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円滑なコミュニケーションに必要な知識と技術を習得させる。
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言語(のみ)によってコミュニケーションをすすめることの重要性とそれに必要な技術のレベルを理解させる。
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人種問題、世界史に関わる知識を必要に応じて習得させる。
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モーダルな表現(感情表現)も含めた実用的で品位のある言語教育を行う。
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現在の中途半端な言語教育を超えて、使うことを前提とし、実際に使っている状況から学んでいくコミュニケーション教育が必要。
Shuji OZEKI;ozeki@clc.hyper.chubu.ac.jp